ワンコ家族がいる方に、朗報です!
ミシガン州立大学の研究によると、犬の飼い主は、犬を飼っていない人に比べて34%も推奨されている週150分の運動をこなしているとい。仔犬を散歩に連れ出しているだけでも運動していることになるのです[1]。早歩きをすれば、30分で170カロリーも燃焼できるのだそうですよ[2]。
犬と一緒に身体を動かすのは、ワンコにとっても飼い主さんにとっても、素晴らしいことです。ぜひ、様々なスポーツに挑戦してみてくださいね。
オススメのスポーツ4選
1. ウォーキング
早速「歩き」じゃないですか・・・の声が聞こえてきそうですが、スポーツとしての「ウォーキング」は別物ですぞ。
一般社団法人 日本ヒューマン・ドッグウォーキング協会では、普段の散歩をスポーツに変える「ドッグウォーキング®」を提唱しています。Webサイトには、両腕をフリーにするために、リュック等にリードをつけるなどの工夫や正しい歩き方、匂い嗅ぎの時間にできるカーフ・レイズやハーフスクワットなどの運動を紹介しています。
2. ランニング
ドッグランならぬ「ドッグとラン」。犬は習慣の生き物といいますから、一緒にランニングを楽しむことで継続の習慣が自然に形成される助けになってくれるでしょう。「今日もいくぜ!」と尻尾を振りながら張り切っているワンコを目にすれば、面倒くさいという気持ちも吹き飛んでしまいますよね。
PUMA公式サイトには、犬と一緒にランニングをする際の秘訣がまとめられています。「うちのワンと一緒に走ってみるか〜」と考えるのなら、まず犬種の特徴を確認しておきましょう。鼻ぺちゃ犬たち(パグやブルドッグなど)は長距離のランニングには不向きですし、股関節異形成や心拍関連が心配な犬種であれば、事前に医師に確認したほうがよいかもしれません。
天候を確認して、まずは短い距離から。暑い季節や路面が凍結している場合には、ウォーキングに切り替えましょう。介助犬を応援するマラソン大会や、犬と飼い主が一緒に参加できるマラソン大会(犬マラソン~2015年11月8日 | 西神戸マラソン)に参加するのもマル。
3. モッテコイ筋トレ
モッテコイ遊びのとき、ボールやおもちゃを投げると取りに向かいますよね。この時間を使って、トレーニングをしちゃいましょう。
大きな公園などであれば、ワンコが戻ってくる間にクランチやスクワットなど様々な筋トレをします。たまには犬と競争してみるのもいいかもしれません。ちなみに私、家では床に座ってモッテコイ遊びをするのですが、投げたら一回腹筋するとか、半身を起こした姿勢(床から45度程度)をとる、など工夫をしています。遊びの時間を区切るという意味でも、なかなか良い方法ですよ。
4. ドッグ・ヨガ
犬が朝、伸び伸びとストレッチをしているところを見たことありますよね?このように、犬は日常的にヨガを実践しています。おそらく、コブラポーズも完璧にできるのではないでしょうか?「ドッグ・ヨガ」または「ドガ(doga)」と呼ばれる健康法は、犬と人の絆をつなぐことが本来の目的だそう。多くのレッスンでは、ポーズをとるほかに犬用のマッサージや指圧を行うそうで、健康チェックにも役立つのだそうですよ。
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あまりお勧めできないスポーツ
・サイクリング
自転車に乗ることは非常に良い運動になりますが(サイクリングで1時間あたり500以上のカロリーを消費できる)、公道で飼い主さんが自転車に乗ったまま犬を散歩させることは違法です。ワンコと一緒にサイクリングを楽しみたい、というアナタには、前のカゴに犬乗車用バスケットを装着のうえ乗せるか、ペット乗せ自転車に乗せることをお勧めします。
・階段のぼり
階段のぼりは、大腿四頭筋 大腿屈筋 骨格筋を鍛えるのに最適な運動ですが、足腰にかかる負担が大きいためあまりお勧めできません。小型犬は足を踏み外して怪我をするおそれがありますし、中型犬以上であったとしても、訓練士さんのもとで特別な訓練を受けたコ以外は避けたほうが良さそうです。
非日常的な体験を
・スタンドアップ・パドル・ボード(SUP)
ウォータースポーツのひとつであるスタンドアップ・パドルボード(写真)は、犬と一緒に楽しむために開発されたと言っても過言ではないスポーツです。どんなサイズの犬でも、サーフボードの先に乗ることができるのだといいますよ。犬が慣れるまで、ひざをついてパドルを漕いでみるところからスタートするのだそうです。挑戦してみたいですね。
・カヤック
カヤックも犬と一緒に楽しめるものです。小さい犬は前に置いてもいいですが、大きい犬はあなたの足元に近い方が安心するかもしれません。カヤックへの乗り降りをまず教えてから、岸に近くて水深が浅い場所で練習しましょう。飼い主さんはしっかり上半身と腕を使って、たくさんのカロリーを消費してくださいね。
・スノーシューイングとクロスカントリー・スキー
寒い季節でも家に閉じこもってばかりいる必要はありません。ハスキーやセントバーナードなどはDNAの中に雪があるといっていいほど寒さに強い犬種ですが、他の犬種でも多くの犬が走り回って雪を楽しむことができます。スノーシューイングにしてもスキーにしても、体に負担が少ない全身運動をすることができます。しっかり体を動かした後に暖かい部屋で犬と一緒にお昼寝するのがまたなんとも気持ちがいいものです。
犬を飼っていない?それでも一緒に運動を!
実際に犬を飼っていなくても、動物保護施設でボランティアとしてお散歩に連れ出してあげましょう。運動不足で普段あまりかまってもらえない施設の仔犬にとっては願ってもないチャンスですし、あなたにとっても運動を続ける良い動機付けになることでしょう。
◼︎以下の資料を参考に執筆しました(翻訳協力:Chiwa)。
[1] Reeves, M. J., Rafferty, A. P., Miller, C. E., & Lyon-Callo, S. K. (2011). The impact of dog walking on leisure-time physical activity: results from a population-based survey of Michigan adults. Journal of Physical Activity & Health, 8(3), 436–444.
[2] How to Walk Off 10 Pounds – Diet Fitness – Health.com
[3] 「非日常的な体験を」は、13 Fun Ways to Work Out With Your Dog | TIMEを参考に執筆
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